AE剤独立微細気泡
AE剤独立微細気泡は、AE剤によってコンクリート中に入る、互いにつながらない小さな空気泡です。凍結時に水が膨張する逃げ場となり、寒冷地などでコンクリートの耐凍害性を高めます。試験では、仕組み、性質、現場での使いどころが頻出です。
セクション別の図解
コンクリートの断面の中に、小さな丸い空気泡が均一に散らばり、互いにつながらず独立している様子が描かれています。
AE剤独立微細気泡は、AE剤 (空気を細かく連行する混和剤) によってコンクリート内へ入る小さな空気の粒です。泡同士がつながらず、細かく散っている点が重要です。パン生地に小さな気泡が均一に入るとふくらみ方が安定するように、コンクリートの中でも細かな空間が働きます。
凍結してふくらむ水の近くに微細気泡があり、膨張圧が気泡側へ逃げてコンクリートのひび割れを防ぐ様子が示されています。
AE剤独立微細気泡の性質は、凍結時の水の膨張圧を受け止める逃げ場になることです。水は凍ると体積が増えるため、逃げ場がないと内部からコンクリートを押して傷めます。小さな空気泡が近くにあると、その圧力をやわらげられます。寒い日に水を入れた瓶が割れるのを、少し余裕を持たせて防ぐ考え方に似ています。
雪のある現場でコンクリートを打ち込み、AE剤による微細気泡が断面拡大で示される施工イメージになっています。
AE剤独立微細気泡は、凍結と融解をくり返す寒冷地の道路、橋、擁壁などで役立ちます。表面が水を吸い、夜に凍り、昼に溶ける環境では、内部の圧力変化で劣化しやすくなります。AE剤を使うと、微細気泡が耐凍害性を高めます。ただし空気量が多すぎると強度低下につながるため、必要な範囲で管理します。
左に大きく連続した気泡への注意表示、右に小さく独立した気泡への適切表示が置かれ、気泡の質の違いが示されています。
AE剤独立微細気泡で大切な差異は、ただ空気が入ればよいわけではない点です。大きな連続気泡は弱点になりやすく、水の通り道にもなります。一方、微細で独立した気泡は、凍結時に水が膨張する逃げ場として働きます。気泡の量だけでなく、大きさと独立性が性能に関わります。